−美容・着付けの準備は?
●カットやパーマはかつら合わせの前にする
一生に一度の晴れの日をベストコンディションで迎えるためにも,挙式当日に美容と着付けを担当してもらう美容室で,前もって肌や髪の状態を知ってもらい,必要ならエステやトリートメントなどの手入れもしてもらいましょう。また日頃あまり化粧をしない人は,美容室に相談して化粧が肌になじむような準備をしておくといいでしょう。
文金高島田のかつらは,事前にかつら合わせをしてサイズ,顔型に合ったものを選びます。かつら合わせは挙式一
〜二週間前に行い,できれば四〜五日前に当日の美容のリハーサルを行うと安心です。
日本髪のかつらは意外に重く,長時間つけていると大変なもの。かつら合わせのときには,少しでもぴったりしない点があれば,遠慮なく申し出ることです。また,かつらを選んだあとでカットをしたりパーマをかけたりすると,サイズが変わるので注意しましょう。
−衣装の付属品やアクセサリーの準備は?
●貸衣装の場合は肌につけるものを用意
貸衣装を利用するときは,たいていの場合靴もアクセサリーも借りられるので,自分で用意するのはストッキングやガードルなど直接肌につけるものくらいです。
ストッキングは白い色のものを二足用意します。自分の靴をはく場合は,ヒールの高さをドレスの丈に合わせる必要があります。アクセサリーを自分で用意するなら,パールを。指輪は婚約指輪だけするのが正式です。
和装の場合は,たび,和装用のストッキング,じゅばん,裾よけなどの肌着類,着付け用の小物を用意します。
こんなとき便利なレンタルオーダー
衣装をオーダーするには予算がかかるけれども,ほかの人が身につけた衣装は着たくない。衣装のサイズが合わない。気に入ったデザインがない。そんなときは,レンタルオーダーのシステムを利用してみては。
これは,自分のサイズに仕立てて,着たあと貸衣装店に引き取ってもらうシステムです。ふつうのレンタル料金より二〜三割増しになりますが,新しい衣装で,しかも自分に合ったサイズ,気に入ったデザインの衣装を着ることができます。仕上がりまで二〜三か月かかるので,早めにオーダーしておきましょう。
また,衣装はあるけれどもアクセサリーなどの小物がないというときも,小物だけのレンタルができます。
−ブライダルブ−ケの選び方は?
●淡い色を少し加えてドレスを引き立てる
ウエディングドレスの場合,花嫁を引き立てるアクセサリーは,何といってもブライダルブーケです。ブーケは男性がプロポーズの意味を込めて贈るもので,承諾のしるしに女性はその中の一輪を相手の上着の胸にさすといういわれがあります。そのため,ブーケと新郎の胸に飾るブートニアはおそろいの花で作ります。
ブーケのオーダーは,フラワーデザイナーや花屋さんなどに,挙式の二〜三週間前までに予約が必要で,このときドレスの写真を持って相談するといいでしょう。可愛らしいドレスならコロニアル(丸い形)の花束が,すその長い大人っぽいデザインのものならキャスケード(滝が流れるような形)が似合うでしょう。花はカトレアや胡蝶蘭,ゆり,バラなどがよく使われ,白い花が一般的ですが,最近では淡い色を少し加えてドレスを引き立てています。新郎のブートニアの一輪も忘れずに。
「サムシング・ブルー」ってなに?
欧米では昔から,サムシング・ニュー(何か新しいもの),サムシング・バロー(何か借りたもの),サムシング・オールド(何か古いもの),サムシング・ブルー(何か青いもの)の四つのサムシングを身につけると幸せになるといわれています。
貸衣装のドレスを着るなら,衣装を借りて,ストッキングを新しくし,アクセサリーを母親のネックレスなどにし,さらに何か青いものを身につければ四つのサムシングがそろいます。たとえば,青い柄の入った下着などいかがでしょう。
−お色直しは何回するの?
●お色直しはせいぜい一回にしたいもの
本来,招宴の席で招待主が席をはずすことはマナー違反。お色直しはせいぜい一回にして,できるだけ短時間で着替えられるように工夫しましょう。お色直しにかかる時間は二〇〜三〇分くらいですが,二時間ほどの披露宴ではそれがとても長く感じられるもの。せめて二人が席をはずすことがないよう,新郎はお色直しをせずに席にいたいものです。
●お色直しでは華やかな雰囲気に
お色直しの衣装は,式服と異なり華やかで個性的なものを選びます。ドレスなら色もののアフタヌーンドレスかイブニングドレス,カクテルドレス,着物なら振り袖か訪問着という具合です。印象をガラリと変えるためには和装から洋装,洋装から和装に着替えると効果的ですが,洋装から和装へのお色直しは着替えに時間がかかるので,あまりおすすめできません。たとえばドレスの場合,クラシック調のウエディングドレスから鮮やかな色の華やかなドレスに着替えれば,印象がまったく変わるはず。打掛から振り袖に着替える場合も,色柄をガラリと変え,べっこうのかんざしの代わりに金銀やパールをあしらったものにすると華やかな感じになります。
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